結露の原因とは cause of the condensation
結露防止に良い対策方法はあるのでしょうか?気温が下がった朝に、窓が結露でビッショリ濡れてると、せっかくの気持ちいい朝もドンヨリ気分ですよね。結露防止で結露を防ぎたいものです。
そもそも、結露とはなぜ発生するのでしょうか?また、どのよな結露防止方法があるのでしょう?結露防止対策をする前に、敵を知る必要があります。結露がなぜ発生するのかを簡単に勉強しましょう。
空気中の水分が原因
空気の中にも水分は含まれています。湿度○○%というのは、空気中に含まれる水分の割合を表しています。湿度が高いと、ジメジメして空気が重い感じがしますよね。また洗濯物も乾きにくい・・・。そうです、空気中の水分が多いからなのです。
温度によって、空気中に含めることのできる水分(水蒸気)の量が違ってきます。温度20度の場合、最大含めることのできる水蒸気の量(湿度100%)は17.5mmHgですが、温度10度の場合は10mmHgとなります。温度が低いと、含めることのできる水蒸気の量が少なくなります。この差が、結露の原因となります。
湿度が低ければ、結露は発生しない!
結露は簡単にいうと、冬の日に暖房によって室温20度に保たれた室内の空気が、外の気温5度で冷やされた窓ガラスに接していると、空気の温度が下がります。そうすると、空気に含めることのできる水蒸気の限界量が減ってしまいます。
温度の低下により空気に含めることができなくなった水蒸気は、空気から溢れ出て水となってしまいます。その水がガラスに付着・・・。結露の発生です。
湿度が高ければ空気中の水蒸気の量が多いので、温度が下がった時に溢れ出る水の量も多くなってしまいます。極端にいうと、湿度0%の場合はどんなに空気の温度が下がっても、溢れ出る水蒸気はないので結露は発生しません。
つまり結露は、「温度」「温度差」「湿度」などが原因で発生してしまいます。これら、「温度」「温度差」「湿度」をコントロールすることで結露防止できるのです!
結露はカビ・ダニ発生の原因
カビは適度な湿気と温度、そして栄養のあるところにはどこでも繁殖し、温度20~70℃、湿度70%以上になると急激に発生しやすくなります。また、建材や仕上げに使われる接着剤やのりを栄養分として結露によるシミや湿気のある場所に発生するので、まず結露を防ぐことと、通風を良くすることが重要となります。
ダニは高温・多湿を好むため、一般的に夏に発生して活発に活動し、冬には活動しないものといわれていますが、最近は暖房機器や加湿器の普及など生活様式の変化などから、冬でも住宅内でダニが活動しやすくなっています。ダニが発生すると、かゆみ・腫れ・ニキビ・喘息など様々な病気の原因になるといわれています。予防法としては主に次のようなものですが、何と言っても掃除をすることと、多湿に成らないように換気を良くすることが重要です。
カビやダニでの病気
小児ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎など
結露対策 prevent dew condensation
室内の湿度調整には換気が大事で、特に朝に結露が見られる場合などには就寝前の換気が効果を発揮します。深夜は気温がぐんと下がります。就寝まで暖房などで部屋の温度や湿度ともに上昇してますので、深夜の気温低下と共に結露の発生につながってしまうというわけです。換気により湿度を下げることで、結露を発生しにくくすることが出来ます。
なお、以下で紹介する断熱シートなどによる結露対策ですが、この場合でも部屋の湿度自体は変わりませんので、換気は重要になります。やりすぎに注意!結露対策ばかりに目をやりすぎて部屋を過度に乾燥させた状態にするのももちろん問題です。乾燥は肌や粘膜などのうるおいも奪ってしまいます。風邪や肌荒れなど問題も多々ありますので、適度な湿度を維持することが重要です。
ペアガラスとは
ペアガラスとは、2枚の板ガラスをアルミなどのスペーサーで隔てて配置して、その間に空気層を設けたガラスです。3枚以上のガラスを使うこともあり、その意味で複層ガラスとも呼ばれています。
その特徴は、ズバリ断熱性が高いこと。通常の1枚ガラスの場合、外の気温をダイレクトに伝えてしまいます。例えば、冬の寒い時期、室内を温めても、窓ガラスは冷たいはず。これは、冷たい外気をそのまま伝えている証拠です。
ガラス面が冷えていると、結露が起きやすくなります。暖まった室内の空気がガラス表面にぶつかると、急激に空気の温度が下がります。すると、空気に含むことができる水分量が減り、余った水分がガラス表面に水滴として付く——この結露の原因がペアガラスには少ないのです。